Employee Interview
Employee Interview
Employee Interview
熱意と技術が駆動力。
未来の人と社会に貢献する
エンジン開発に挑む。
M.O
2020年入社
先行開発部 第一課
工芸科学部
機械工学課程
学生時代 → 入社動機
内燃機関の研究と
多様なキャリアの選択が
両方が叶う企業を志望。
大学時代は内燃機関の研究にのめり込み、課外活動ではフォーミュラカーを作るプロジェクトに携わり、エンジン周りを担当していました。この経験からエンジンそのものの魅力に惹かれ、就職活動では関連業界を中心に検討。最初は船舶や航空機など、大型エンジンの開発に携われる企業も視野に入れていました。しかし、大型エンジンは開発からテストに至るまで数十年単位で時間がかかることもあります。私はどちらかというと開発サイクルが短くさまざまなことを試しながら開発ができるエンジン開発に興味を持っていたため、途中からは二輪・四輪業界に絞るようになりました。
数あるメーカーの中でカワサキモータースを選んだのは、多様な製品を手がけている点に魅力を感じたからです。これまでの知識を生かすという点では二輪・四輪に特化したメーカーの方が適していたかもしれません。入社してみると、開発機種が多く、開発サイクルが短いので、活躍の機会がたくさんあることを実感できました
これまでの仕事とやりがい
日々、未知に挑戦できることが何より楽しい。
入社後約2年間は、量産機種の二輪エンジン設計部で設計を担当していました。数年後に販売するエンジンを開発する際には、まず市場分析や企画部門から製品像が提案されます。それを基に社内でさまざまな検討を行い、必要な性能・パッケージ・価格・時期などを明確化した上で、設計部に対して具体的な要求が出されます。そこからエンジンのサイズや部品ごとの仕様の詳細設計を行い、実機テストと調整を重ねていくという役割を担っていました。
その後、先行開発部に異動し、現在は次世代エンジンの先行開発を担当しています。ここでは、新規技術の構築が必要な製品開発に対して、通常の開発の前に、新規技術の構築や研究を担当しています。この仕事の最大の魅力は知的好奇心が満たされ、それが社会貢献につながることだと思います。学生時代からエンジンの研究に没頭してきましたが、仕事を通して日々新たな発見があり、そして常に課題に直面します。簡単に解決策が見つかることは稀ですが、それもまたおもしろさであり、先行開発ならではの醍醐味だと感じています。

成長を実感した瞬間
規制対応と性能維持。
相反する課題をクリアし成長を実感。
量産機種の二輪エンジン設計部でマフラーの設計を担当したときのことが、強く記憶に残っています。マフラーはエンジンからの排気ガスを排出するための部品で、排気音を抑え、排気ガスをクリーンにするなど、環境に配慮した設計が求められます。しかし、単に排気音を抑えようとするとエンジンの性能が落ちてしまうというジレンマがあります。
規制対応と性能維持の両立という難しい課題を解決するため、私は試行錯誤を繰り返しました。量産開始のスケジュールが決まっている中で、上司や他のエンジニアの方と色々と試行錯誤しながら規制をクリアし、ついに自分の設計が認められたときには、言葉にできないほどの達成感を味わいました。
この経験を通して知識やスキルだけではなく、課題解決能力やコミュニケーション能力も大きく成長できたと感じています。

叶えたい未来
地球環境に優しい
水素エンジンの実用化に向けて。
水素エネルギーは、環境問題の解決に貢献する未来のクリーンエネルギーとして期待されています。私たちは、水素を動力源とする水素エンジンの開発に積極的に取り組んでいます。水素エンジンは、既存のガソリンエンジンと部品構成がほぼ同じなため、既存の生産ラインや技術を活用できる点もメリットの一つです。さらにユーザーにとって、エンジン音など従来のエンジンに近い走る楽しみを感じることができます。
しかし、さまざまな濃度でも燃えるという水素の性質から、水素エンジンでは「異常燃焼」が発生しやすいという課題があります。その他にも色々なハードルがあり、量産化への道はまだまだ長いですが、今後も探求心を絶やさずに未知の課題にも取り組んでいきたいと思います。